日々の暮らしを楽しむ　「暮らしのスタイリスト　西川明美」　です。




収納たっぷり＝モノたっぷり



住宅会社の売り言葉のひとつに

収納たっぷりあります、ってよく聞きます。

収納たっぷり、ってずいぶん漠然とした表現だと思うのですが・・・・


たっぷりって言ったって、

暮らす家族によって荷物量がちがうのだから、たっぷりかどうかわからないじゃないですか？


そして、収納がたくさんってことは、結局モノたっぷりってことになっちゃいます。

収納があればあるだけ、モノが増えていきます。


家を買う予算には限りがあるでしょう。

その限りある予算　=　限りあるスペースですから

収納が増えれば、居住スペースが減るわけです。

荷物がゆったりのかわりに、人がゆったりするスペースを減らされるのですからね。


納戸のように、モノだけのお部屋、うっかりするととりあえず置き部屋になり

すぐに未整理な部屋（プチ汚部屋）になっちゃいます。


収納スペースが足りない、収納スペースがたっぷりあれば片づくのになあ、

広い家になったらすっきりくらせるのになあ。

という言葉を聞きます。

そういう人は収納スペースが増えても、モノが増えるだけです(笑)

今の暮らしが上手くできなければ、広い家になってもすっきり暮らせません。


私は今の家の前は１５坪くらいの家でした。

そんな小さな家の中だけど、自分の好きなものを厳選して持ち

狭いからこそ、工夫して暮らしを愉しんできました。

その時の暮らしもそれはそれで好きでしたね。


集合住宅なので、同じ間取りの部屋ばかりなのに

わが家へ来るご方は決まって「ひろ～い」って言ってました。(笑)

同じ面積だけど、それだけ人がくつろぐスペースを多くしてあるからだったのですね。


それでも

広い家は欲しくありませんでした。

掃除をたくさんしなくちゃいけないから(笑)


今住んでいる家は３４坪、４人家族で充分な広さです。


収納場所たっぷりではないと思います。


この家の建築の時、ちゃんと持ち物や暮らしから考えて

前の家よりずっと多くの収納スペースを作ってもらったので

こんな充分な収納スペースがあるのだから、これ以内の暮らしをしよう、と決めました。


収納はあればあるだけモノが増える。

また

モノが増えたら収納増やせばいい、と考えていたら

永遠にモノが増え続けてしまいます。


田舎の家では庭が広く、物置をどんどん建てられちゃいますので

１人暮らしのシニアさまで、物置３軒建てられている方もいらっしゃいました。

このシニアさまに限らず、広い敷地があるお宅では収納場所にまったく困っていないんですね。

だからと言って片づいていないんですけど(笑)


モノが増え、物置が増え、またモノが増え、物置が増え

気付いたら使わないモノだらけ・・・・・



収納たっぷり＝モノたっぷり


結局、物置って結構要らないモノ置き場になりがちなんです。



今の家になって一度は外物置を建てたのですが、持ち物を厳選して今はやめました。



一度は使ってやめた外物置。解体と処分にけっこう手間かかりました。


モノたっぷりな暮らしが豊かな気持ちにさせてくれますか？







心地よくすっきり暮らすお手伝いします。

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